スズメバチ顛末記

アップサイドダウン 屋根が下、底が上に

 

「男前」さんが思いっきり力を入れて

ポンプの箱を傾けた。

 

驚愕の内部が現れた。

 

ポンプカバー、箱の壁までびっしりと

 

6層のスズメバチの巣。

 

 

 

大きなゴミ袋に一杯の巣。

 

 

 

ポンプの水の管の上に作られていた巣の後。

昇天した茶色のスズメバチ。

そして

切れていたセンサーの赤白の線。

 

これだ。

この線が切れたのでポンプが止まった。

 

89才現役の「鍛冶屋」さんが

道具が一杯詰まった軽トラに乗ってやって来た。

そして

センサーの切れた線をハンダ付け。

 

ポンプが動いた。

 

蛇口から飛び出す水。

「おお、お久しぶり」

 

 

秋、涼しくなり

蜂の活動がおとなしくなった時に取り除こうと

のんきに構えていた。

そんな悠長な事では駄目だと

今回のスズメバチ騒動で学習した。

 

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少し前

米作りに沢山農薬を使っていた頃の

カメムシ駆除の薬。

 

カメムシには余り効果がなかったらしい薬が

スズメバチ退治に効果テキメンだと

村の人は知っていた。

 

しかし農薬を使わなくなった今

殆どの家が噴霧器を処分してしまった。

 

「男前」さんはその噴霧器を捨てずに

スズメバチ退治に使っているというわけだ。

 

 


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