トウガン(冬瓜 2)

今日も軽トラが表に止まる。

ここらで軽トラは公用車の様なものだ。

 

郵便配達も軽トラで

ちょっとそこ迄も軽トラで

病院も軽トラで。

 

今は稲刈りの道具を積んで

行ったり来たり。

 

さて

その軽トラから現れたのは

冬瓜を抱えたケンジさんだった。

 

(・・;)

こんな顔をしていただろう私。

 

野菜にも風情というか風貌と言うか

そんなものがあると気づかされたのが

冬瓜だ。

 

丸くてがっしりとした冬瓜は

寡黙で哲学的。

 

長くて間延びしたのは

あくびをしながら

「ムニャムニャ」と言ってるみたいだと。

 

床にゴロンと置かれた

長さ45センチの冬瓜。

 

確かに「ムニャムニャ」と言っている。

まだまだ畑にある冬瓜


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