むしろの上いっぱいに
ジリジリとする太陽を浴びて
広げられた莢付きの豆。
手に取ると
カサカサと言う音がする。
遠い遠い昔から
同じ様に豆を植え
採って乾かし
莢から豆をはずし
保存してきた。
行った事もない
チベットやネパールの写真で見た
同じ様な光景が浮かぶ。
なぜか懐かしい。
ニュースを見ながら
袋に溢れる程もらった豆を
莢からはずす。
密閉容器に乾燥剤の袋と共に
サラサラと音をたてて
豆を入れた。
冬
砂糖をたっぷり入れた豆の鍋を
ストーブの上で炊こう。
炊きあがった豆を
フーフーいいながら食べよう。