この季節の私の恒例行事。
村の何軒かのお宅から電話がかかって来たり、届けて下さったりしてやって来る冬野菜達。
何十本もの大根やら白菜。根付きのネギ。赤かぶ。キャベツにブロッコリ。
今年は柿が豊作の様で、バケツ一杯の小さな甘柿。
干し柿用の柿は「この竹で好きなだけ持って帰っていいよ」と言われる。やんわり断ると「何でもって帰らんの?。美味しい干し柿が出来るのに」と言われ、夫は慣れない重い竹で、高い木の枝にぶら下がっている柿を落とさなくてはならない。
大根を洗い、皮をむき、八つ割にし、それを紐でストーブの上に吊るしていく。半日仕事だ。
渋柿も同じく。
白菜、残しておいた大根は新聞紙でくるんで裏へ。
赤かぶは薄く切り、塩をして重しをする。半日たてば、さっと洗って甘酢漬け。
ネギは植木鉢に植えて雪や雨のかからない場所へ。
キャベツ、ブロッコリは冷蔵庫へ。
バケツ一杯の甘柿を裏のひんやりした場所に置いておいた。
深夜にやって来るテンかイタチか?。2日ですっかり無くなった。
白菜とチキンにたっぷりの水とコンソメの素とコショウ。
又は、大根、人参、タマネギと三枚肉にたっぷりの水とコンソメの素とコショウ。
サツマイモはさいころに切り、少ない目の水で。柔らかくなったらポテトマッシャーで潰して牛乳とチキンコンソメ、こしょうで味付け。最後にシナモンを少し振り入れる。
いずれも鋳物の鍋に入れ、一日中燃えているストーブの上に置いておく。
湯を沸かし、それでコーヒーや紅茶、緑茶を淹れ、温かいスープのおかずも作ってくれる。
上に吊るした大根や干し柿も乾かす。
「山の掃除をしてくれんか」と言った電話がかかって来る。
これは「薪用の木をあげるよ」という事。
村の方達の私達に負担を感じさせない好意で、うちのストーブは冬の間元気に働いている。