日暮れが早くなり、外出先では3時を過ぎるとあわてて帰る準備をしなくてはならない。
そんな厄介な事はさておき、回りの山や運転中に見る山の紅葉は、毎年の事ながらため息の出る豪華さだ。
春や初夏の山のコブシや桜、藤の花達は愛らしく可憐な感じがするが、秋の山の美しさは錦秋とはよく言ったものだと思う。
平良の様な山奥に迄、マイクロバスに乗ったアマチュアカメラマン達が押しかける。
枝にたわわに実った柿の実、紅葉の山、すすきの原、山霧、茅葺き屋根の家・・・アマチュアカメラマン達が望んでいる風景がまだこの辺りには沢山残っている。
「庭先に吊るしてある干し柿を撮りに、家の中に迄入り込んで来る」と農家の人は怒るが、それを撮りたいという街の人の気持ちも分からないわけではない。
お行儀よくお願いします。
去年の台風で崩れた崖に、今年の4月までブルーシートをかけていた。
そのせいで毎年赤い実を付ける冬苺はもう消えたかと思った。
自然の生物は何と逞しいというか、しぶといというか・・・
気が付くと、大きなルビー色の冬苺があちらこちらに顔をだしているではないか。
例年のものよりジューシーで、味は濃く、食べごたえがある。
自然の山の果実は、栗も含め、どれも個性的な形と色をしている。
しかし、この冬苺の可愛さは特別だ。
最近は一粒、二粒味見をして、後は愛でるだけにしている。
後、1っか月程待てば冬至。
その数日前から少しずつ日は長くなる。とても待ちどうしい。