いつまでも寒いなあと思っていたら、ちゃんとツクシがあちらこちらにニョキニョキと顔を出していた。
前の山にはサルナシが可愛いピンクの花を付けて群れている。
私が気がつかなかっただけ。
太陽が高くなり、空気が暖かくなると一斉に伸びをする植物達。
昨日は土の中から、「ゲロゲロ、ゲロゲロ」と低い声でガマガエルが鳴いていた。
裏の川の護岸工事で、ユンボがゴンゴン川底を掘っている。二、三日前から蛇口から出て来る水の勢いが弱くなったなと思っていたら、ついにシャワーも使えない程になった。
この事を工事の人に伝えた。
県の土木事務所の人、工事担当者の人、「村の鍛冶屋さん」がやって来て、横の谷から水を引くという事に決まった。工事が終わる迄の仮の水源である。
工事が終わって,今迄の井戸が使えない場合は新しく井戸を掘るらしい。護岸工事は国の工事で、今回の水枯れの工事は県の工事だそうだ。
今、谷からの水を引く工事を、ノームの様な「村の鍛冶屋さん」兄弟が朝早くからがんばってやって下さってる。88才と85才の、腰も曲がらず、記憶力も抜群で、体力もあり、笑顔の、シャキシャキと仕事をされる姿を見ると、こんな老後もあるのだと思う。
今も護岸工事の為のクレーン車が、コンクリートの塊を持ち上げたり,又それを川におろしたり。
この工事に関わっている人達のニコニコした笑い声が聞こえてくる。テレビニュースで陰鬱は話ばかり見聞きしている毎日だが、こんな世界もあるのだと、もう1回驚いている。