無彩色の季節

昨日の月
昨日の月

屋根に厚く積もった雪が大きな音と共に落ちる。
夫が去年の秋にトタン屋根にペンキを塗った。そのせいか、気持ちがいいように雪が落ちて来る。その雪は小屋のまわりに壁を作る。それを除けるのは私の仕事だ。
 ある時はちょうどいいエクササイズであったり、又ある時は腰痛になったりと。

今日の太陽
今日の太陽

暖かかった昨日から、今日は又雪が降り、起きてカーテンを開けたら20センチ程屋根に積もっていた。

 

朝7時頃、除雪車が通り、昼前にもジャラジャラとタイヤに巻いた鎖の大きな音をたてて,雪をどけていった。

 

雪はずっと降り続いている。

空から舞落ちて来る雪はひらひらと、白い太陽は時々微かな陽の光をうちの小屋に、回りの山に、川に落としてている。

 

今年もヤマガラがやって来た。ミソサザイも白い景色の中を元気に飛び回り、カワガラスは川面を低空飛行している。それぞれが何とおしゃれなコスチュームを着ているのだろう。

 

無彩色の今の季節に、私も息をし、鳥達も餌をくわえて飛び回る。そして、山の中では頭に雪をのせた猿や鹿達は、上から舞降りて来る雪を見ながら何を考えているのか。