馬のいななきの様な声で鳴くのはアカショウビン。キーキーと子供の時からうるさいヒヨ。セキレイも鳴く。車が来ても道路の真ん中で楽しそうに、動こうともしなかった小燕の群れ。その小燕も今は立派な姿になり青田の上を飛び回っている。数日前、金茶のキジが私の目の前から飛び立った。長い尾を軽快になびかせて。
夕方になるとヒグラシが鳴く。引っ越して来る前は、この声を聞くと京都に帰る準備をしたものだ。
深い緑の山の中から、沢山の鳥達の声が絶え間なく聞こえて来る。どんな姿をしているのか。
去年の初冬、村の奥さんから頂いた野菜の苗達。レタスは雪が融ければどんどん育った。キャベツは青虫と戦いながらも、小さいけれどしっかりと葉を巻いている。スーパーで買ったジャガイモが芽を出したので、小さく切り土に埋めた。それが今大きく育ち、一ヶ月後の収穫が楽しみだ。生ゴミから出て来たイエロースカッシュが大きな葉を広げて,黄色の花を沢山付けている。
自分で「これを植えよう」と思って植えたものはない。ファーミングに熱心でない私は時々油かすをやるだけだ。しかし、よその畑の野菜の様に立派ではないが、私から見れば一人前になった。
随分前にもらったタイムも根を広げて、小さなかわいい花を付けている。チキンや魚を焼く時に、贅沢に沢山ちぎって使っている。