今まで見た事も聞いた事もないスケールの津波だった。只テレビの画面を瞬きもせずに見つめるだけの私達。「助かっただけ良かった、命があるだけ良かった』と言う被災者達。こんな事が本当におこるんだとあらためて考えさせられた。
そして、こんな地震国に原子力発電を作ったらどうなるのか。分かっていたはずだ。
世界中に地震と津波の映像が流れたその日、アメリカやブラジルの友人、知人から心配のメールが届いた。地球儀の中のごま粒のように小さな国、日本。日本列島が津波に全部飲み込まれた様に感じても不思議ではない。
三月の半ばだというのに今日も雪は降り続き、融けだした雪の上に又ふんわりと柔らかな曲線を描いて積もっている。東北の被災地ではここと同じ様に雪が降り暖房も食事もままならない。
春霞の向こうに山桜やコブシの花が咲く春。
そんな春が一日も早く日本列島の上に来ればいい。