
何日ぶり、いや、何ヶ月ぶりだろう。
青空にゆったりと白い雲が流れて行く。ストーブにも火を入れず、窓を開け放つ。少しずつ融け始めた雪を運ぶ川の流れの音がする。時折走る車のタイヤの音も軽やかだ。
こんな静かな山の中にも、怒りに満ちた中東の反政府デモの映像がテレビやインターネットで届けられる。チュニジアから炎をあげた腐敗した長期政権への怒りと抗議は、インターネットを媒体として瞬く間に広がり国を変えようとしている。
余りにも長くその地位に固執し過ぎたそれぞれの国のかつてはリーダーでもあった独裁者達。何とあっけない最後だろう。
地震で大聖堂までもが崩壊したニュージーランド。
そして我が国日本は・・・・何とも言いようがない。
真っ暗な宇宙の中で青と白のマーブル模様の地球。何と孤独な姿だろう。いとおしくなる。そんな小さな惑星の上で人間は何と愚かな事か。
今日も朝、カーテンを開けると窓にびっしりとジャック・フロストのいたずら描き。太陽の光が屋根の霜を融かし、そのしずくが雨の様に落ちる。この静けさも中東の反政府デモも、この小さな惑星の上での出来事である。
青い空を行く白い雲達。「上から眺めるこの地球はどんな風に見えるの?」
