満を持しての登場と言ったところだろう。菅直人。
民主党の中では一番首相に近いように思えた。自分でも言ってるように,「フツーのサラリーマンの息子」で、庶民感覚で政治を考える事が出来るように見える。千円、一万円で何が出来,何が買えるのかを知らない人が,余りにも長く首相になり続けた。
よく知られているように,菅直人は市民運動の出身で、かの市川房枝の選挙運動中、ジープで日本の北から南を走った。政治が元々好きなんだと思う。政治が好きな人に政治をしてもらいたい。政治よりお金が好きな人が政治を操り過ぎている。
週刊誌ネタでは,一度女性問題で菅直人は転けた。しかし,これは管家の夫と妻の問題であり、妻が夫に「バカモン!」と一喝して終わった(側で見ていた訳ではないが)。お遍路さんも趣味のようで、行く先々で皆に手を振りちゃんとアピールする事も忘れない。
こんな人間臭い面もあるかと思えば,役人を向こうに回しての薬害エイズ事件の処理。カイワレ菜事件でも,カイワレ菜をカメラの前で食べて見せるというパフォーマンスをやってのけた。
これからは発言、行動の一つ、一つが厳しいメディアの目にされされ、野党が足を引っ張る。今、菅直人はニュースの中でニコニコと笑い,日本の国を立て直すのに全身全霊を捧げますという様な事を言っている。
政府に期待するのに疲れた私達ではあるが、又,性懲りもなくほんの少しの期待してしまう。