ゴールデンウィークの狂騒

ナラの林
ナラの林

いつもは静かな山の村も,ゴールデンウィーク,お盆休み,紅葉の頃には他府県ナンバーの車がどんどん入って来る。国道367、通称「鯖街道」は車が列をなして走る。今の様に道幅が広くない頃はこの季節、当時、1時間で行く京都まで4時間はかかった。トンネルが出来,道幅が広くなり,今や50キロの制限速度を30キロオーバーで車は走る。

 

山奥の私の所にも連日来客があった。京都からの途中で地鶏を買って来た友達。ウチで用意した朽木の豆腐やネギと一緒に鶏のすき焼をした。子供の頃に食べたあの鶏のすき焼。しっかりした歯ごたえと懐かしい滋味深い味。普段の「かわいそう」等どこかへ飛んでしまった。

林道の入り口にテントを張ってゴールデンウィーク中いた友達もいた。「あんな所でテントで寝て恐くはないんだろうか?」と心配する村人もいた。

車で来ない人を片道50分の駅まで2往復送迎もした。

その人達と楽しくご飯を食べ,喋り,ゴールデンウィークは過ぎていった。

でも,疲れた・・・

夜になるとご飯の後はウトウトどころか、お皿も洗わず椅子で爆睡。

 

我が小屋の回りは山菜の宝庫だ。車でやって来て、どうしてこんなに摘むんだろうかと呆れる程,蕨やコゴミ、たらの芽を豪快に摘んでいく人達。谷に生えている葉わさび等株ごと引き抜いて持っていく。そしてゴミを残していく。

川原には蕨、コゴミが群生している。でもその場所は冬になると道にまかれる融雪剤が流れ込む場所でもある。何台もの車が止まり,その場所で蕨やコゴミで袋を一杯にする。少しは後ろめたいのか、皆背中を向けてこちらを見ない。

「そこの蕨は融雪剤を吸っているから、きれいではありませんよ」と言うのが親切なんだろう。でも言わない。私はとってもいじわるである。

 

わらび
わらび
ぜんまい
ぜんまい

5月6日の夕食
5月6日の夕食