強力粉、砂糖、塩、イースト菌そして水、これらを正確に量り四角のバケツの様な物に入れ,「ホームベーカリー」にセットする。タイマーで焼き上がり時間を設定。たったこれだけで驚く程おいしいパンが焼き上がる。感動である。
うちに遊びに来る友達が「ホームベーカリー」で焼いたパンを何回かおみやげにくれた。スーパーで買うパンと違う。おいしい。天涯無一物を目指している私だが,この器械は欲しいなあと思った。この話を別の友達に話すと「あげる」と言う。何年か前に買ったけど数回使っただけでしまってある。もう使う事はないだろうから「あげる」。それも私がいいなあと思っていたメーカーの物だった。チューリップと苺とで交換して貰った。
大した器械だと使う度にほめている。一流のパン屋のパンよりおいしいパンを、今日は全粒粉だ,フランスパンだと私はこの器械のおかげで毎朝食べている。
それにしても日本の家電メーカーは優秀だと思う。電気炊飯器でどれだけ家事が便利で楽になっただろうか。米と水を入れてスイッチを入れるだけでご飯が出来るという事に私達は慣れすぎて,その便利ささえも忘れている。餅つき器を使った事はないが,この村の人達も今は餅つき器で餅をつく。これらの器械は全て女性社員のアイデアだと何かで知った。
この「ホームベーカリー」の欠点は作業中の音だと言われている。ゴットン,バッタンとこねる時に音がする。ワンルームの我が小屋の中で,丑三つ時に「ホームベーカリー」はお仕事中。しかし,私達はその音に目が覚めるどころか、熟睡している。