私の写真を見た人が「寂しい写真」と言った。そう言われてみると,春の花の写真も寂しげだ。「寂しげ」が私の好みなのかも知れないと最近思う。
私の好きなアメリカの画家、アンドリュー ワイエスの絵は本当に寂しげだ。メイン州を舞台に沢山の寂しげな絵を描いた。図像学の視点からワイエスの絵を見れば,様々な解釈が出来そうな絵ばかりである。雪が降ると小屋の側にアンドリュー ワイエスの世界が広がる。枯れて折れた草、あじさい。写真で見るそれらはアンティークなセピア色で,いかにも私好みの寂しげな風情だ。
「足跡を訪ねて」の旅が好きな私は何時かメイン州に言ってみたいと思っている。