お正月にお酒がなくても問題はないが、お菓子がないとどうも落ち着かない。青森からのリンゴがまだ数個残っている。バターは冷凍庫に。さ〜て、アップルパイでも作るか・・・と、DVDのスイッチを切り重い腰を上げる。
薄力粉200g、バター200g、冷水を少し。これをこねるとパイシートが出来る。冷蔵庫で少し寝かせて麺棒でのばし、２枚のシートを作る。リンゴ３個をいちょうに切ったのに、砂糖、シナモン、片栗粉少しをボールの中でまぶす。これをパイ皿に敷いたパイシートに乗せ、その上からもう一枚のパイシートをかぶせる。皿に沿ってパイシートを切り、フォークでよく押さえ、空気抜きの為にフォークで上をプスプスと刺す。玉子の黄身を刷毛で塗り220℃のオーブンに30分。
リンゴは煮ない。イギリスのリンゴ園のおばさんがその様にしているのをテレビで見た。一手間省けて、その上リンゴの歯触りがほんの少し残りとてもいい。バターは何時も有塩を使う。味にしまりが出る様に思う。菓子職人が作るのではなく、あくまでホームメイドのこれが良さだ。
シナモンとリンゴの混ざったいい匂いが漂い、夫はコーヒーを用意してそわそわしている。
おまけに人参ケーキを２本焼いた。
山の中の小さな小屋の中での、なんとささやかな楽しみだろうか。
